2011年9月1日木曜日

「叢書 群島詩人の十字路」重版記念、特製帯付きの本を奄美・沖縄で先行発売します



サウダージ・ブックスの本、「叢書 群島詩人の十字路」、既刊本の増刷をしました。『アルテアーガ+高良勉 詩選』は 4刷、『ハートネット+川満信一 詩選』は 2刷。重版を記念して、特製の「帯」をつくりました。装いも新たになって、本の魅力がさらに増した感じがするのですが、いかがでしょう。

群島への感謝をこめて、沖縄・奄美のショップで先行発売します!(関西関東地域での発売は、9月11日以降となります)

すてきな帯のデザインは、気流舎図案室の加藤賢一さん。クラフト紙にミシン目がついていたり、穴が空いていたり、楽しい仕掛けが。帯は、なにかに変身するんです。手にとっての、おたのしみに。

少部数の本なので、お買い求めはお早めにお願いいたします。

【沖縄】
BOOKS Mangroove (嘉手納を拠点にするインターネット書店)
言事堂 (那覇の芸術書専門古書店)

【奄美】
康作eyes (名瀬在住の映像作家・濱田康作さんのスタジオ・写真店)

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できたてほやほやの本はいま、奄美群島を旅行中。「叢書 群島詩人の十字路」の編者である今福龍太さんと、映像作家の濱田康作さんが主宰する「奄美自由大学」で、9月2日(金)にお披露目です。奄美自由大学、今年もすごいプログラム。豪華ゲストは、川満信一(詩人)、宮内勝典(作家)、藤枝守(作曲家)。


「群島創世記ーーアブグイの谺を探して」

奄美自由大学2011への誘い

  アブグイ=呼ぶ声。人間に呼びかけてくる自然界やカミガミの声のことを、奄美島口ではこういいます。それは、自分がおもわず発した声の遠い谺のようでもあり、同時に、その声を聴いたら森のなかにいても珊瑚砂の汀にいても、かならず「ホーーッ!」と声を出して応えねばならない、神秘的な存在からの呼びかけでもあります。人間の声とアブグイとは、たがいにお互いの反響となり、分身となるべく定められています。そしてその道理が、奄美の始原世界の表地と裏地とを精緻に織り上げているのです。

 奄美では、音も名も存在も、かならずその分身、その谺を抱えています。龍郷町の安木屋場(あんきゃば)と、加計呂麻島の安脚場(あんきゃば)。笠利町の宇宿(うしゅく)と、加計呂麻島の押角(うしゅかく)。大和村の戸円(てぃん)と、龍郷町の円(いん)……。
例をあげればきりがないほど、遠く離れた島の北と南で、集落の名、浦浦の名が谺のようにお互いに呼びかけています。漢字を当てればまったく異なった名にも思える二つのシマの名が、音として呼んだとき、その深い親縁性を明らかにするのです。今年の奄美自由大学は、これらの呼びかけ合う集落を結んでの巡礼行となります。

 この谺の原理、呼応するアブグイの論理こそ、群島の創世神話の基調をなしています。群島が誕生するために不可欠の、表と裏、主と客、生と死、一と多とを含み込んだ「反響-世界」(エコー-モンド)echo-monde 。この渦巻き流れる豊かな混沌のなかに、踏み込んでいこうではありませんか。呼べばかならず谺が返る、それが群島です。

  今年の奄美自由大学のテーマは、名づけて〈群島創世記〉。シマジマをつらぬいて響くアブグイの声に深く沈潜し、その起源を探究しながら、自然と人間が手をとり合ってつくりあげてきた「創世=生成」 Genesis の力に触れる、夢幻陶酔の三日間です。

奄美自由大学主宰 今福龍太

日程 2011年9月2日(金)〜9月4日(日)

特別参加 川満信一(詩人) 宮内勝典(作家) 藤枝守(作曲家)


巡礼行程
9月2日(金)
13:30 奄美空港集合。(この集合時刻は東京からの直行便の到着時間に合わせてあります)集合後、宇宿のモクマオウ林にて入島・魂込めの儀式。
車で一路南へ古仁屋まで。古仁屋(17:30)...(フェリー)...瀬相(17:55)─押角(集落散策、島尾ミホの面影を追慕)─スリ浜(泊)。
宿泊:マリンブルー・カケロマ
夜の宴:スリ浜の汀で、若き唄者=徳原大和の三線を囲んで、シマウタの掛け合いの集い。

9月3日(土)
スリ浜ー伊子茂...(請島へ渡る)... 池治...諸鈍─安脚場の聖地[掛け合い即興詩「群島創世記」上演(川満信一+今福龍太)]─瀬相(14:40)... 古仁屋(15:05)─湯湾─名音─戸円ー国直(泊)
宿泊:さんごビーチ
夜の宴:「さんごビーチ」屋外で新作映画「涙の道:チェロキー」(濱田康作監督)、「里英吉──帰郷」(今福龍太監督)ほか上映。

9月4日(日)
国直─安木屋場─円(シマ料理の昼食)─節田海岸(踊りと唄。帰りの便に応じて各自解散)

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